Skip to content

お知らせ|葬儀のかぐや東京

お布施 -ofuse- まとめ

お布施(おふせ)とは、僧侶へ感謝の意を伝え、ご本尊にお供えするものです。

お布施の金額の相場や、渡し方・書き方等、お坊さんやお寺とよい関係を維持するために、失礼のないよう配慮しなければなりません。


お布施とは


お布施(おふせ)とは、読経や戒名の授与に対する感謝を示すために、謝礼として僧侶に渡す金銭のことです。

僧侶に渡したお布施は、ご本尊に捧げられ、寺院の維持費や活動費になります。

お布施とは僧侶への報酬ではありません。

そのため、「読経料」や「戒名料」という言い方はせず、お布施を「包む」または「納める」といいます。

「布施」とは、仏教において大事な「行」のひとつです。「自分の持ち物を無条件で他人に渡す」という意味があります。

これは、インドのある逸話からきており、僧侶から教えを受けた際に「何かお礼を渡したい」と考えた人が、 薄汚れた布を渡したことが始まりといわれています。

貧しいためそれ以外に渡せる物がなく、 汚れた布を施して渡したことから「お布施」という言葉ができました。

僧侶に渡したお布施は、本尊にお供えされ、 お寺のために使用されます。それによって、お寺が維持されているのです。

昔は反物や作物、骨董品など家にあるものを先祖供養のお礼として僧侶に渡していたらしいです。

仏教の教えにおけるお布施の意味

仏教の教えのひとつである布施には、《財施(ざいせ)・法施(ほうせ)・無畏施(むいせ)》、

3つをあわせて三施と呼びます。

・財施とは、清らかな心で食べ物、お金、衣服を施すこと。

・法施とは、具体的な物質ではなく、お釈迦様の教えを説いたり、お経をあげたりすること。

・無畏施とは、さまざまな恐怖や不安を取り除き、穏やかな心持ちにさせること。

お坊さんが読経して故人の成仏を祈ったり、

お釈迦様の教えを説いて遺族の心に安寧をもたらしたりする行為は、法施と無畏施。

遺族が僧侶やお寺にお布施を渡すのは財施です。

お布施によって、お坊さんはお寺を維持して、ご本尊を守れます。

お布施は、お寺と檀家が一緒にご本尊を守るためにあるともいえるでしょう。   


お布施を入れる袋の種類


お金は奉書紙と呼ばれる半紙に包むか、白い封筒に入れ、水引は掛けないのが特徴です。

奉書紙(ほうしょし)とは、

原料に楮(こうぞ)を使用した柔らかくて丈夫な紙です。

葬儀では金額が大きく厚みが出るため、奉書紙の方が向いています。

最近では金額が大きい用のお布施袋や桐箱なども販売されています。

水引は物事を浄化し、邪気を払う力があるといわれています。

香典には水引のかかった袋を使用しますが、

お渡しするお寺に不幸があったわけではないので、お布施には水引は不要です。

一部の地域では水引付きの不祝儀袋を使うこともありますが、

魔除けの意味をもつ水引は、基本的にお布施には必要ありません。

お布施で一般的に使われるのは白無地の封筒。

宗派や仏事に関係なく使えるので、迷ったときは白無地の封筒を選ぶのが無難です。

白い封筒を使用する際は、お札が透ける薄手の封筒や、不幸が重なることを連想させる二重封筒は避け、

郵便マークが入っていないまっさらな厚手の封筒を使用しましょう。

お布施袋の種類


白無地の封筒

白無地の袋は、宗派や仏事の制限なく利用でき比較的手に入りやすいです。

使用する際には、表書きに忘れず「御布施」と記載しましょう。

水引のない袋は使わない地域もあるので、事前に確認しておくと安心です。


白黒の水引がついた不祝儀袋

白黒の水引がついた不祝儀袋は香典袋として使用するのが一般的です。

お布施を包む袋として使用する地域もあり、弔事である四十九日までの仏事で使用するようです。

四十九日以降は、水引のない袋(無地・御布施と印字があるもの)を用意するとよいでしょう。


黄色の水引がついた袋

黄白の水引がついた袋は、関西地方を中心に使用されています。

香典を包むだけではなく、僧侶にお布施を渡す袋としても活用されているようです。

黄白の水引の使用については地域差が大きいため、あらかじめ地域の慣習を確認しておきましょう。


銀色の水引がついた袋

銀色の水引がついた袋は、包む金額が5万円以上の場合に使用します。

種類は豊富ですが、基本的には黒白の水引がついた袋と使い方に大きな違いはありません。

戒名のランクが高くなった際などに、銀色の水引がついた袋を使用して戒名料を包む場合もあるでしょう。

お布施袋の種類早見表

お布施袋の種類特徴注意点
白無地の封筒宗派・仏事に関係なく使える地域によっては水引のある不祝儀袋を選ぶ
白黒の水引の不祝儀袋四十九日までの仏事に使う四十九日後は無地の封筒に切り替え
黄色の水引の不祝儀袋関西の一部地方で使う関西の一部地方で使う
銀色の水引の不祝儀袋5万円以上包むときに使う

地域によっては、白黒や黄色、銀色の水引がついた不祝儀袋(香典袋)を利用します。

お布施袋の選び方は地域差が大きいので、事前にお寺や親戚、葬儀社に確認しておくと安心でしょう。


お布施袋の書き方


葬儀の香典袋では、突然の訃報を受けた悲しみを表すために薄墨を使用するのが一般的ですが、お布施には濃墨を使用します。

お布施は「先祖供養のお礼」の気持ちを表したもので僧侶への感謝を示すもの。

感謝の気持ちに対して薄墨を使用する必要はありません。

濃墨の毛筆で書くのもよろしいですが、筆ペンやマジックペンを使っても問題ありません。

書き間違いに備えて予備を用意しておきましょう。

お布施の表書き

書き方は、縦書きが基本。

表書きは、封筒や奉書紙の中央上部に「御布施」または「お布施」と書き、

中央下部にフルネームまたは「〇〇家」と記載します。

お布施の裏書き

表書と同じく書き方は、縦書きが基本。

裏書きは、封筒の左下に住所と金額を書きます。

住所から書き、左側にお布施の金額を記入しましょう。

お布施の金額を記入する際は、壱、弐、参のような旧字体の漢数字を使用します。単位も「圓也」と明記しましょう。

中袋がない場合は裏面に記入します。

中袋がある場合には以下の内容を記入します。

・住所 ・電話番号 ・氏名 ・金額


お布施のお金の入れ方


新札を用意して、表側を上にして封筒を開けたとき、最初にお札の肖像画が見えるように入れてください。

角がそろっていなければ雑な印象を与えてしまうかもしれません。

感謝の気持ちが伝わるように、お札の向きや角をそろえましょう。

葬儀の場では「あらかじめ用意していた」という意味にならないように、新札ではなく多少使い古したお札を使用しますが、 お布施は僧侶への感謝を込めて事前に準備するもの、新札を用意するのが一般的です。

古いお札だと悪い印象を持たれてしまうこともあるので、 どうしても新札の準備が難しい場合は、できるだけきれいな状態のお札を包みましょう。

ちなみに葬儀の香典では、封筒の表側に対して、お札の肖像画を裏側・下向きに入れるのがマナー。

突然の訃報に対して、顔を伏せて悲しんでいる様子を伝えるために、あえて肖像画を見せないようにしています。

最近では様々なお布施袋がありますが、本来は奉書紙と呼ばれる和紙でお布施を包みます。

奉書紙を使った包み方

お金を入れる中袋(白い封筒でも可)を用意します。

中袋がない場合は半紙で中袋を作ります。

中袋のつくり方

1.A4サイズの半紙を用意し、ざらざらしている面(裏面)を表側に、図のように置き、点線の部分を谷折りします。

2.向きに注意して図のようにお札を入れます。

イラスト下の点線部分から谷折りし、もう一つの点線も谷折りします。

3.お札の大きさに合わせて点線部分を谷折りします。

5.余った部分は隙間に折り込むかそのまま山折りします。

6.表書き、裏書きを書いて完成です。

奉書紙でつつむ

1.奉書紙のざらざらした裏面が上側になるように置きます。

「左→右→下→上」の順、「①→②→③→④」の順番で折ります。

まずは①を谷折りし、②を谷折りします。

2.①と②を折ったら③、④の順番で山折りします。

3.表書きを書いて完成です。

袱紗の包み方

奉書紙で包んだり、お布施袋にお金を入れたら次は袱紗(ふくさ)に包みます。

そのままで持ち歩くのは控えましょう。

1・袱紗の裏側を上側にし図のようにひし形に置きます。この時留め具(引っ掛ける爪等)があるものは留め具が左に来るようにします。

2.お布施の袋を真ん中より右側、図のように置きます。

3.右→下→上→左の順で折りたたみます。

4.お布施袋を折らないように左側から包み込みます。

4.留め具がある場合は留め具をかけて完成です。


お布施の金額相場


お布施の金額相場は通夜や告別式で20万円から50万円、

四十九日法要や一周忌法要で3万円から5万円、

それ以降の三回忌などの法要では1万円から5万円です。

法事や法要の内容によっては目安となる金額が変動することもあるため注意が必要です。

内容相場
葬儀(通夜・告別式)20~50万円
葬儀(1日葬)15~20万円
火葬式5~15万円
四十九日法要3~5万円
納骨式1~5万円
法事・法要(一周忌)3~5万円
お盆法要1~5万円

地域にもよりますが、葬儀では読経・戒名が含まれるため、他の法事に比べて相場は高くなります。

戒名の種類によっては100万円以上になるケースもあります。

金額に明確な決まりがなく、地域や宗旨宗派、儀式などによって大きく変化するため、ひとつの目安としてご確認ください。

お布施でダメな金額

お布施で包んではいけない金額に、特別な決まりはありません。

金額やお札の枚数が4や9、偶数でもマナー違反にはならないので大丈夫です。

中途半端な金額にならないよう、端数を切り上げる程度で問題ないでしょう。

儀式や地域の相場を目安にして、お布施を包めば、失礼に当たる心配

お布施以外に包むお金の金額相場

地域によっては、葬儀や法事・法要で、お布施以外に、御車料や御膳料、戒名料などを僧侶に渡します。

状況によって要不要と金額が変わりますが、念のため一度確認しておくと安心です。

包むお金金額相場
御車料(お車代)5,000円~1万円
御膳料(食事代)5,000円~1万円
戒名料10万円~100万円以上

御車料や御膳料、戒名料は、お布施とは別の封筒に入れて渡すのが一般的。

ですが戒名料はまとめて包む地域や寺院もあるため、菩提寺に確認しておきましょう。

御車料(お車代)

会場に足を運んでくれたことへの対価として、僧侶個人に渡します。

市内や近隣市外での移動で5,000円~1万円が相場。

県外など遠方から僧侶を招く場合は、新幹線や飛行機代などの実費を調べて、相応の金額を用意します。

なお遺族がタクシーを手配したり、僧侶を送迎したりするなら、御車料は必要はありません。

御膳料(食事代)

おつとめの後、僧侶が会食に参加しない代わりに渡すお礼です。

葬儀後の精進落としや、法要後のお斎などでおもてなしできない代わりとして、お礼の金銭を渡します。

会食に僧侶が参加するなら、御膳料を用意する必要はありません。

なお、僧侶が複数名で来た場合、僧侶ごとに御膳料の袋を分けて渡すのではなく、ひとつの袋にまとめます。

御膳料の金額相場は、5,000円~1万円です。

戒名料

戒名とは、仏様の世界における故人の新しい名前です。仏式では僧侶につけていただきます。

戒名料は、戒名を授与してくださった僧侶に対するお礼としてお渡しするお金のことです。

戒名には位があり、位が上がるにつれて金額が高くなります。

相場金額は10万円~100万円以上と幅広いです。

地域やお寺との関係性によって変わるため、あくまで目安としておきましょう。

2人分(併修)のお布施はいくらになる?

併修(へいしゅう)とは、同じ年に2人の故人の法要が重なったときに、まとめて行うこと。

準備する遺族はもちろん、参列する親族や招待される僧侶の負担が減るため、近年増えている方法です。

2人の故人を供養する併修では、お布施も2人分必要なのかと不安になる方もいるかもしれません。

ですが実際には、通常の金額相場の1.5倍を目安にお布施を包む方がほとんど。

2倍の金額をお渡しする必要はないので、覚えておくと安心


お布施を渡すタイミングと注意点


お布施を渡すタイミングに、特に決まりはありません。

しかし、僧侶とは直接話す機会が少ないため、いつ渡すべきか悩む人も多いかと思います。

葬儀でお布施を渡すタイミングは、葬儀がはじまる前、または終わった後が一般的です。

渡す時間がなかったり、タイミングが合わなかったりした場合は、後日お寺に訪問して渡します。

さまざまな法事・法要において儀式前と終了後に僧侶に挨拶をしますが、どちらのタイミングで渡しても問題はありません。

「本日はよろしくお願いいたします」「本日は故人の供養のためにお越しいただき、ありがとうございました」など、挨拶や感謝の言葉を添えて、僧侶へお布施を渡しましょう。

渡す際の注意点

注意点としてお布施を渡す際、直接手渡ししてはいけません。

紫または黒色の袱紗の上に乗せて渡すか、小さい黒盆に乗せて渡します。

受け取る側から見て表書きの文字が読める向きにして渡します。

お布施以外にも渡すお金がある場合は、一番上にお布施を置き、その他の封筒は戒名料→御膳料→御車料の順番に重ねてください。


葬儀のかぐや東京の僧侶の定額手配サービス


株式会社葬儀のかぐや東京では菩提寺がない方でも安心価格で僧侶のご紹介をしています。

PAGETOP